アジアって一番近くて遠い存在
中国発の大ヒット・アクション・エンターテインメント『唐人街探偵 東京MISSION』が7月9日より公開中。ムビコレでは本作に出演する妻夫木聡のインタビューを掲載中だ。
本作は、世界各地のチャイナタウンで事件を解決する探偵コンビの活躍を描くシリーズ第3弾。中国旧正月に公開されるや、初日に約10.1億元(約164億円)の興行収入を記録。映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19年)を抜き、全世界オープニング週末興行収入No.1の新記録を樹立した。妻夫木のほかに長澤まさみ、染谷将太、浅野忠信、三浦友和と、日本からもそうそうたるキャストが集結している。
「30歳を超えてから、アジアの作品に出ることが自分の中でも目標のひとつというか、アジアの作品に関わりたいとずっと考えていました」と語る妻夫木。ハリウッドではなく、アジアの作品に出演したかった理由とは? 「ハリウッドにも、いろんなヨーロッパの作品にも、憧れは当然自分の中にもあります。でも、アジアって一番近くて遠い存在だったような気がするんです。それが、いざ一緒に仕事をすると、同じ思いの中ですごく簡単に1つになれるんです。(中略)近い国同士でお互い刺激し合いながら、歴史を築いてきていると思う。そういう意味でも、これから映画の世界の中でアジアというものが、また違う歴史を作っていけるんじゃないか、そんな思いが率直にありました」。
妻夫木が今回演じた探偵・野田昊は、中国と日本のハーフでトリリンガル、ケタ違いのお金持ちという役どころ。「すごく貧乏性なんです」という妻夫木、撮影前の準備では中国語の勉強に加え、贅沢に慣れることを心がけたんだとか。「けちけちしないことを常に意識(中略)自分があんまり行かないような場所……たとえば六本木に行ってみるとか」と語った。
また、野田のトレードマークでもあるド派手な衣装はすべて、中国側スタッフの手作り! だが、東京の街中ではかなり浮いていたようで……「あの格好でゴーカートに乗って、信号待ちしているときに『あれ妻夫木だな』と通行人に見られてるのが一番きつかったですね(笑)」。
衣装の他にも“やりたいことをやる”という監督の情熱と、それを支えるスタッフの熱量にも妻夫木は圧倒されたようだ。「やっぱり規模が違います。ほんの少しだけハリウッド作品にも出演させてもらったことがありますが、今回の現場はハリウッドの感覚に近いかもしれない」「ほとんど1シーンぐらいのためだけに、セットを作る。お金よりも情熱のほうが先に行ってるんですよ」。妻夫木が感じた日本と中国の映画作りの違いとは?インタビュー全文はこちらから。
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