湯川、草薙、薫が高いハードルかつ挑みがいのある難問に挑む
福山雅治主演のフジテレビ系ドラマ『ガリレオ』の映画化第3弾となる『沈黙のパレード』の製作が決定した。
福山は、昨年デビュー30周年を迎え、オリジナルアルバム「AKIRA」を発表するなどシンガーソングライターとして活躍。その一方で、是枝裕和監督『そして父になる』(13年)、『三度目の殺人』(17年)、大根仁監督『SCOOP!』(16年)、ジョン・ウー監督『マンハント』(18年)、岩井俊二監督『ラストレター』(20年)に出演、俳優としてのキャリアも着々と積み重ねていた。そんな彼が、再び不可思議な事件を科学的な検証と推理で見事解決していく天才物理学者・湯川学を演じる。
福山は、「福山個人としては、草薙と薫に会えるのをずっと心待ちにしていました。しかし湯川としては、またやっかいな2人と再会したなと思っているかと」と湯川の気持ちを代弁。
また、物語についても「小さな街で起こった悲し過ぎる事件。関わった人たちすべてが被害者であり、加害者でもある。この高いハードルかつ挑みがいのある難問に、我々はどういう最適解を導き出すのか。僕も湯川と共に今作の映画化における極上のエンターテイメントを探究したいと思います」と抱負を述べた。
また、柴咲コウが、理論よりも自らの直感や感情を信じて行動する正義感あふれる熱血タイプの警視庁捜査一課の刑事・内海薫を演じることとなり、再び湯川とのコミカルなやりとりを期待させる。
柴咲は、「時は流れ、それぞれの道を歩んでいたであろう登場人物たち。しかしきっと、昔と変わらないそこはかとない安心感と絆を味わえるのだろう」と思い入れを語る。
そして、湯川の大学時代の同期で、内海の上司にあたる草薙俊平には、北村一輝。これでおなじみの3人が顔を揃えることになる。
再び俎上に載る少女殺害事件を端緒として明らかになる人間関係
本作品では、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男が新たな事件の容疑者として浮かび上がるところから物語が始まる。アメリカから帰国し、教授となった湯川と草薙のさりげない友情、 絆が本作でも強く描かれる。
原作は、ベストセラー作家・東野圭吾の累計1400万部を超えるガリレオシリーズ「沈黙のパレード」。前作から6年ぶりに発刊された18年発刊の最新作で、極上ミステリーでありながら、すべての登場人物に温かな眼差しを向け描かれた繊細な人間模様は、感動的な人間ドラマへと昇華していく。
東野は、「『沈黙のパレード』の映画化が決まり、とても喜んでおります。福山さんの湯川はもちろんのこと、北村さんの草薙、そして柴咲さんの内海薫に再会できると思うと、それだけでワクワクします」と期待を込める。
監督は、『容疑者 x の献身』(08年)、『アマルフィ 女神の報酬』(11年)、『真夏の方程式』(13年)、『昼顔』(17年)、『マチネの終わりに』(19年)を手がけた西谷弘。
『沈黙のパレード』は7月上旬にクランクインし、9月頭にクランクアップ、公開は来年22年を予定している。
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