「監督の気が変わる前に、どうしても契約を結びたかった」
昨年度のアカデミー賞脚本賞を受賞、主要5部門のノミネートも果たした話題のリベンジスリラー『プロミシング・ヤング・ウーマン』が7月16日より公開中。ムビコレでは主演のキャリー・マリガンのインタビューを掲載中だ。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』キャリー・マリガン インタビュー
30歳を目前にしたキャシーは、ある事件によって医大を中退。カフェで接客する退屈な毎日を送っているように見えるが、夜ごとバーに出かけては泥酔したフリをして、近づいてきた男たちにある“裁き”を下していた。ある日、大学時代のクラスメートで現在は小児科医として働くライアンがカフェを訪れる。この偶然の再会がキャシーに恋ごころを目覚めさせ、同時に彼女を地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる……。
プロミシング・ヤング・ウーマン=“前途有望な若い女性”の未来を狂わせた事件の真相とは? スリリングな復讐劇と甘いラブストーリーが同時に展開する、エメラルド・フェネル監督の脚本を読んだ時のことをマリガンはこう振り返る。
「私はいつも、他の人がその役を演じるのを想像して納得できれば、自分は演じません。でも今回は、自分以外の俳優がキャシーを演じると思うと不安と怒りがこみ上げてきました。(中略)『これをやると叱られるから25歳以降はしてないんだけど……この役を演じたいと本当に思ってる。でもエージェントにはまだ話してないの』と(フェネル監督に)言いました。私はエメラルドの気が変わる前にどうしても契約を結びたかったんです」。
昼と夜でまったく別の顔を持ち、自らの危険も顧みず、ミッションを遂行しようとするキャシー。彼女についてマリガンはこう分析する。「彼女はある時期から抜け出せないのだと思います。ある事件が起きたことで彼女の人生は狂ってしまった。彼女はその事件を過去のものにすることを拒み、先へ進むことができないのです。これはキャシーにとっての生存戦略であり、彼女の身に何が起こり、人生がどう変化したのかを整理するための、彼女なりのやり方なんです」。マリガンが本作にかける思いを語ったインタビュー全文はこちら。
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