じっと攻撃されるつもりはありません
ルーシー・リューが、長年うわさになっていたビル・マーレイとの確執について、ついに語った。
・『ワイスピ』ヴィン・ディーゼルとドウェイン・ジョンソンの確執、収まらず
2000年の映画『チャーリーズ・エンジェル』でキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモアと共にエンジェルの1人を演じたリューだが、同作にエンジェルたちをサポートするジョン・ボズレー役で出演したマーレイと撮影中に衝突し、その後も共演NGの険悪な関係になったと伝えられている。
リューは「ロサンゼルス・タイムズ」紙のポッドキャスト「Asian Enough」に出演し、「詳細には踏み込まない」としながら、撮影現場でマーレイと対立したことがあったと語った。
マーレイが親族の集まりに参加するためにリハーサルに参加できなかったことがあり、彼抜きでリハーサルをしていたところ、戻ってきたマーレイがキャストたちを大声で罵倒し始め、しつこく言い続けたという。
「『うわ、彼は私のことをまっすぐ見てる』と思った。信じられなかった」と語るリューは、何も思い当たるふしはなかったという。そこで彼女は、彼は自分に話しかけているのかどうかを尋ね、マーレイとの「一対一のコミュニケーションになったとき、そのことが明らかになった」と説明する。
「それは不当で、許されるものではありませんでした。許せない言葉もあったし、受け入れられない言葉もあり、私はただじっと耐えるつもりはありませんでした。そう、だから私は自分のために立ち上がったし、後悔はしていません」
「どんなに立場が低くても、どこの出身だろうと、他人を見下したり、貶めたりする必要はありません。私はそんなことはしません。するべきでもないし、しませんでした」
2人の確執は映画公開前後から報じられたが、リューはそこで事態が「逆転して」、世間が「自動的に女性の方が気難しいと判断した」ことを「信じられない」と思ったと語る。
当時の報道では、マーレイが他のキャストのいる前で、リューは演技ができないと侮辱し、怒ったリューがマーレイに殴りかかり、スタッフに引き剥がされたと伝えられた。マーレイはのちに「ニューヨーク・タイムズ」紙でこの対立について、「プロ意識なく仕事をしたら、私は相手を完全にはねつける」と語っている。マーレイは続編の『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』(03)には出演していない。
何年も経ってから、リューに映画の元スタッフたちが彼女の行動について感謝を伝えてきたという。
リューはマーレイに対して、「何の恨みもない」と強調し、その後にTV番組『サタデー・ナイト・ライブ』の同窓会企画で再会もしているという。「彼は私のところに来て、パーフェクトに親切でした。でも、そこでじっとして攻撃されるつもりはありませんけど」。
「自分のために声を上げず、自分が持っている唯一のもの、つまり自分の尊厳、自尊心を守ることができない人間になりたくない」と言うリュー。「最後はみんな同じところに行き着くわけですから。誰も不死身ではありません。でも、その時になったら、今から何が起きてどんなキャリアを選択し、どんな人生の決断をするとしても、私は尊厳を持って歩み去ります」と語った。
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