ホームシック!? フミヤに「いつも熊本に帰りたいと言ってる」と暴露された高良健吾

2010.09.03

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高良健吾と谷村美月主演の実話に基づく感動作『おにいちゃんのハナビ』。この映画の舞台挨拶が9月2日に有楽町朝日ホールで行われ、高良、谷村のほか、宮崎美子、大杉漣、国広雅広監督が登壇した。

『おにいちゃんのハナビ』作品紹介
 ［動画］『おにいちゃんのハナビ』予告編

演じるにあたって気をつけたポイントを聞かれた高良は、「余計なことをしないとか、わかりやすい演技ばっかりしないというのは、いつも思っていること。台本を読むと、このシーンはいいなとか泣けるというのがある。でもそこで、このシーンいいでしょう、泣けるでしょうと、そういう力の入れ方はしたくない。僕がお客さんに何かを伝えたいって思う作業は宣伝からで、撮影中は、美月ちゃんとか共演者に思いが120％伝わればいいなと思ってます」と自身の演技論を口にしていた。

その高良と谷村は、これが初共演（その後『ボックス』でも共演）。兄妹役を演じている。司会から互いの印象を聞かれて谷村は「ひと言では言い表せないが、一緒にお芝居をしていて、自然なお芝居というか、お芝居じゃないみたいな不思議な空気感が出ている方。演じていてすごく楽しかったです」とコメント。

これを受け高良も「僕が好きな役者さんは、現場で堂々としている方。美月ちゃんはすごく堂々としていて、何を言われても『はい』という人」と谷村の姿勢を評価。さらに、谷村がこの映画で白血病に冒されている役を演じるために髪を切り、スキンヘッド姿を披露していることについて高良は「最近（この映画の）インタビューで一緒になるんですけど、美月ちゃんは『私はスキンヘッドにさせてもらえなかったら、この役は演じませんでした。スキンヘッドになることを許してくれた事務所の方々に感謝です』と言っていて、そこが素晴らしいなと思った」と絶賛していた。

こうした2人の受け答えに、母親役を演じた宮崎は「しっかりしてるでしょう？」と誇らしげ。「本当にいい兄妹なんです。こういう子どもがいたら本当に幸せなのになって思う」と語っていた。

この日は特別ゲストとして主題歌「今、君に言っておこう」を歌う藤井フミヤも登場。脚本を読んでから歌を作ったというフミヤは「脚本を読んだ段階で、結構、目が潤んでましたから。（映画が）できあがったらどれだけ泣くだろうとか思いました」と挨拶。もちろん、完成作も見たそうで、「僕は歌を歌っただけなんですけど、（ロケ地である新潟県小千谷市）片貝町に3回も行きました。『お兄ちゃんのハナビ』オタクじゃないですけど（笑）」と、本作にかけた意気込みを口にしていた。

ちなみに、この曲のPVは国広監督がメガホンを取り、高良が出演している。映画の1年後、エピローグをイメージした作品だ。フミヤのPVに出演した感想を求められた高良は「お会いしたその日か、次の日に、一緒に飲みに行きました。（同じ）九州出身なので」と語ると、フミヤから「いつも熊本に帰りたい、帰りたいって言ってる」と暴露され、照れ笑いを浮かべていた。

最後にフミヤが主題歌をアコースティックバージョンで演奏。フミヤの生歌に、観客だけでなく、キャストや監督も感動していた。

『おにいちゃんのハナビ』は9月25日より全国公開（9月11日より新潟にて先行公開）となる。