2019年から開催されて以来、この世の映画好事家を驚かせる作品を次々と上映してきた「奇想天外映画祭」。第3回目となる今回は、9月4〜24日に開催される。今回は本映画祭の予告編および各種ビジュアルが解禁された。
・怪作、珍作、奇作、迷作、異作…「奇想天外映画祭」上映作品の劇中ビジュアルはこちら!
今年も奇想天外な怪奇作品が目白押し! サイコスリラー『赤い影』は28年ぶりのスクリーン上映
今年も、映画史の闇の中から選りすぐりの怪作、珍作、奇作、迷作、異作が目白押し。第3回目となる本年の注目作品は、『去年マリエンバートで』(61年)や『ブルジョアジーの密かな愉しみ』(72年)のデルフィーヌ・セイリグが謎めいた優雅な伯爵夫人に扮するハリー・クーメル監督『赤い唇』(71年)。お披露目された予告編でも、セイリグの魅惑的な姿を確認できる。今回が満を持しての日本初公開だ。
映像の魔術師ニコラス・ローグの衝撃のサイコスリラー『赤い影』(73年)は28年ぶりにスクリーンに登場。愛娘クリスティンを水難事故で亡くしたバクスター夫妻は仕事で訪れたヴェネチアで老姉妹と邂逅する。霊媒師を名乗る盲目の妹が、クリスティンの霊を呼び出し、そこから物語は思わぬ方向へ。ヴェネチアの迷宮のような街並みを彷徨いながら亡き娘の姿を追い求めることになる…、というストーリーが展開される。
その他、デヴィッド・リンチなどにも大きな影響を与えたことで知られる、怪奇幻想映画史に輝くカルトホラー『恐怖の足跡』(62年)、イギリスの代表的な監督4人が演出した5話から成るホラーアンソロジーの古典『デッド・オブ・ナイト』(74年)、ルイス・ブニュエル監督の『銀河』(68年)、『アルチバルト・デラクルスの犯罪的人生』(55年)の2作品。ブラジルの白熱の大地が生んだ狂気の作家グラウベル・ローシャが描いた壮大な伝説と神話の世界『アントニオ・ダス・モルテス』(69年)、『チャパクワ』(66年)のコンラッド・ルークスがヘルマン・ヘッセ原作で制作した『シッダールタ』(72年)、推理小説史の古典的名作『黄色の部屋の秘密』をマルセル・レルビエが監督したトーキー創世記のミステリー『黄色の部屋』(30年)、ボリス・カーロフ、ベラ・ルゴシ2大怪優の初共演作として名高い怪奇ホラー『黒猫』(34年)、映画史上初めて”幽霊”を登場させたクラシック・ホラー『呪いの家』(46年)、そして昨年大ヒットした『ウィッカーマン final cut』(13年)のアンコール上映など計12作品が上映される。
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また、前回解禁された絵本作家スズキコージの書下ろしのビジュアルに加えて、もう一つの新ビジュアルもお披露目された。こちらは『赤い唇』の海外ビジュアルに手を加えた日本独自のビジュアルとなる。
コロナ禍による緊急事態もなんのその。奇想天外な映画祭の幕開けが、刻一刻と迫っている。
奇想天外映画祭は、新宿K’s cinemaにて9月4~24日に開催。
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