木村祐一が監督した映画『ワラライフ!!』が、第15回釜山国際映画祭 アジア映画の窓部門で10月9日に公式上映され、木村監督と主演の村上純(しずる)が上映後に舞台挨拶を行った。
映画は東京で1人暮らしをしている青年が、実家の引っ越しの際に帰郷し、生まれ育った家を見ながら様々な思い出を振り返る様子を描いた作品。
木村監督はこの日のために覚えてきた韓国語で「みなさん、こんにちは。映画は楽しめましたか?」と挨拶。村上も同じく韓国語で「こんにちは」と挨拶した。
20代の女性から映画を見た感想を聞かれた木村監督は「自分の作品なのに今日も泣いてしまいました。涙が出すぎてハンカチがおしぼり状態でした」と自画自賛。また「『ワラライフ!!』は、ほぼ自分の経験からの何気ない幸せを描いてる映画やけど、韓国のみなさんにも共通する部分があったのか、たくさん笑ってくれて、本当にうれしいです」と韓国での観客の反応に安心した様子だった。
一方、村上は「映画に出演するということが初めての経験で、月並みの表現ですが、この作品に参加できたことが本当に幸せ」と出演の喜びを口にした。
また木村監督は、ヒロイン役で現在、妊娠中の香椎由宇について触れ「香椎由宇さんはお肉とマッコリが大好きなので、今日来れなくて悔しがっていると思います」と笑顔を浮かべていた。
続いて、20代の女性から、テレビ番組では恐くて厳しい人というイメージのある木村監督の素顔を聞かれた村上。お笑いの先輩でもあるので最初は緊張していたと話すも、「そんなことが杞憂に終わるぐらい優しくて、安心しました」とコメント。だが「現場で1回だけ、子役の少年にキレていたときはヒヤッとしました」とも明かしていた。
ティーチイン終了後には大勢の観客からサインを求められていた2人。ついには観客たちと異例の記念写真撮影も行うなど、現地の映画ファンとの交流を楽しんでいた。
第15回釜山国際映画祭は10月15日まで開催。『ワラライフ!!』は2011年1月29日よりシネマート新宿ほかにて公開される。
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