名匠オゾン監督に「彼こそアレックスだ」と言わしめた期待の新星
フランス映画の名匠フランソワ・オゾン監督最新作『Summer of 85』が8月20日に公開される。ムビコレでは主演するフェリックス・ルフェーブルのインタビューを掲載中だ。
『Summer of 85』フェリックス・ルフェーブル インタビュー
1985年の夏、フランス・ノルマンディーで運命的に出会った16歳のアレックスと18歳のダヴィド。2人の少年が出会い、永遠に別れるまでの6週間を瑞々しく描く。オゾン監督が、自身が17歳の時に深く影響を受けたエイダン・チェンバーズの小説「Dance on my Grave」(邦題:おれの墓で踊れ)を映画化。ルフェーブルは、オーディションで監督に「彼こそアレックスだ」と言わしめ、主役に抜擢された期待の新星だ。
オーディションに参加した当初は、演じるアレックスが映画の主役だとは知らなかったというルフェーブル。「もし1年か2年前の、僕が高校生の頃だったら、ちょっと戸惑っただろうね。だけど僕ももう大人になっていたし“自分のやりたいことをやる、絶対に尻込みしない”とずっと前に決めていたので、問題はなかったよ」と言う通り、ひと夏で青春の恋と痛みのすべてを経験する少年を見事に演じている。
オゾン監督については「彼の監督スタイルはクリアでまったく迷いがない。けれど、役者の意見もちゃんと聞いてくれて、役者が工夫する余地を与えてくれる。監督と役者の関係はもちろん、フランソワとは友情と信頼の関係も築けるんだ」と絶賛。とりわけキャスティングについて、ダヴィド役を演じるバンジャマン・ヴォワザンとは初めから相性がピッタリだったことに触れ、「バンジャマンは素晴らしい相手役で、フランソワが僕らの相性を見極めていたなんて脱帽だよ」と明かす。
監督は役作りの参考として、原作以外にもルフェーブルにいくつかの小説や映画を薦め、彼もそれに応えてアレックスというキャラクターをつくりあげていった。「演じるキャラクターを深く掘り下げて考えさせてくれる、とてもパワフルな経験だった。撮影全般を通して、僕もアレックスと同じくらい変わったんじゃないかな」。フェリックス・ルフェーブルのインタビュー全文はこちらから。
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