『戦メリ』で陸軍少佐演じたデヴィッド・ボウイが生み出した別人格“ジギー・スターダスト”に迫る『スターダスト』10月公開
日本では映画『戦場のメリークリスマス』(83年)にメインキャストの陸軍少佐役で出演したことでも知られ、音楽史にその名を刻む偉大なアイコン“デヴィッド・ボウイ”の若き日の姿と“ジギー・スターダスト”誕生を描いた映画『スターダスト』が、10月8日より全国公開する。公開に先がけて、本作の新規場面写真などが解禁された。
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デヴィッド・ボウイ役ジョニー・フリン「僕を通して彼の魂を表現している」
本作は、アルバム「ジギー・スターダスト」(72年)を発表する前年、若き⽇のデヴィッド・ボウイを描いた“ジギー・スターダスト”誕⽣の物語。後にデヴィッド・ボウイの最も有名な別⼈格“ジギー・スターダスト”を⽣み出すきっかけとなった瞬間の舞台裏、キャリアのターニングポイント、それに関わった⼈たち、そして彼の内⾯を描く。
若き日のデヴィッド・ボウイ役を演じるのは、ミュージシャンとしても活動する俳優のジョニー・フリン。エミー賞受賞のテレビシリーズ『ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン』(17年)では若き日のアインシュタイン役を演じ批評家選出テレビ賞にノミネートされるなど、舞台やドラマなど幅広く活躍するイギリス人俳優だ。これまで数々の映画にも出演しているジョニーは、恋愛映画『ブルックリンの恋人たち』(15年)でアン・ハサウェイの相手役を演じて一躍注目を集めた。その後も『アクトレス 女たちの舞台』(15年)に出演してクロエ・グレース・モレッツらと共演。近年ではアニャ・テイラー=ジョイ主演の『EMMA エマ』(20年)、キャリー・マリガン主演のNetflix映画『時の面影』(21年)にメインキャストとして出演している。
名女優たちを支える名脇役という印象の強いジョニーだが、本作では若き日のデヴィッド・ボウイという大役で主演を務める。オファーを受けた当時の心境を「長年のボウイファンとして、最初は自分がボウイを演じるなんてバカバカしいと思った。自分のヒーローだった人物を演じるなんて考えるだけで恐ろしかった。どうやったら彼の遺した功績やアーティストとしての彼を裏切らずに演じられるかが分からなかった」と明かしている。
しかし監督と話し、本作の制作意図に共鳴して出演を快諾。大ファンであるボウイを演じるにあたり「きちんと理解することを重要視してきた。デヴィッド・ボウイのものまねをするだけではいけない。デヴィッド・ボウイのものまねが得意な人はいると思うが、それではダメだ。彼がどんな人間だったのか、彼が何を考えていたのか、どういうリアクションをするのかなど、僕を通して彼の魂を表現している。僕にとって、デヴィッド・ボウイのただの真似事ではないことがとても重要だった」とボウイに似せることよりも1人の人間として演じたことを強調。「入れ歯やコンタクトやウィッグ、コスチュームのお蔭で一定のところまではいけるが、私はボウイのレプリカになりたいわけではない。それでは見ていてつまらない。自信をもってリアルな人間を演じるのが重要だと思う」と語っている。
彼のバンド「JOHNNY FLYNN & THE SUSSEX WIT」は4枚のアルバムをリリースしており、世界ツアーも行っている。劇中では自身が作曲した楽曲を披露するなど、その才能が遺憾無く発揮されている。ぜひ本作をきっかけにマルチに活躍するジョニー・フリンに注目だ。
『スターダスト』は10月8日より全国公開(8月25日よりマルチステッカー付きムビチケカード発売)。
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